女性自殺者は男性の半分だそうです

そんな蒼い日に私はひとり小路を行くの
水面に描かれる波紋に気を取られる
踏み出す先の水たまりにも気付かない



山裾が薄闇に沈む



浅葱の空に包まれて羽根も透けている
乳白色の朝靄に佇む人影
通り過ぎるその顔を私は知っていない



靴音は掻き消される



誰かこんな私の挙動を
すこし気に留めてくれたなら



昨夜の雨は今朝も未だ続いている
こんな蒼い日に私はひとり空に溶け込むの